ファブリーズ、リセッシュ、HYGIAやってもにおい物質はソコに残る

今の私達は生活のにおいを消すために、何でもかんでもスプレーするようになってます。私達の繊細な、気にしだしたらトコトン気にしてしまう性格もあって、あのCMを見て踊らされたのか、乗っかたのか分かりませんが一気に生活の一部となった除菌や消臭。

 

お母さん達の話を聞くと、明らかに消臭や除菌の効果を過大に解釈しているように思えます。ファブリーズしとけば全てOKと思っている人が多くてビックリしてしまいます。私も「ファブリーズで洗おう!」と同じように実践していて湿るぐらい吹きかけてました。私のお母さんはインフルが流行るとHYGIA(ハイジア)を玄関まわりに吹きかけまくってました。それはちょっと違うんじゃない?とも思いましたが、意味が無くても「気が済む」という人の欲求を満たすものなのでしょう。

 

しかし現在は以前の様にやたらとすることはなくなりました。それは「におい」や「においが消える仕組」などを理解しイメージ出来たからと思っています。

 

 

においを理解するにはイメージすれば分かり易い
においとは空気のような掴めないものではなく、物体としてソコに有るにおい物質/成分なのです。イメージしやすく言うと、花粉を物凄く小さくした感じだと思えばいいと思います。これが鼻の粘膜に付いてにおいを感じます。

 

 

ファブリーズやリセッシュ、HYGIAでにおいが消える仕組とやらなくなった理由

においを消す方法は身近なものとして、物理的方法、科学的方法、感覚的方法(マスキング法とペアリング法)があります。物理的方法は、洗浄、拭き取る、吸着などでにおい物質そのものを無くします。科学的、感覚的方法は、におい物質に対して消臭物質や別のにおい物質を使って変化や中和させて別の物質にします。化学変化させたにおい物質は消えてなくならず、その場所にとどまっています。

 

芳香剤や香りの強いスプレー、ペット用などはマスキング法で行います。ファブリーズやリセッシュなどの今主流の除菌消臭スプレーは科学的方法、ペアリング法で行います。

 

 

変化した物質/成分はその場所に存在する
消臭スプレーを使ってにおいが無くなっても、化学変化したにおい物質はソコに存在して残っています。残った物質の上にまた、違うにおいが付き、そこにまたファブリーズをする。変化した物質が堆積する、の繰り返しです。また、人がいた所には必ず、皮脂、頭皮、汗、角質などもあり、これらはスプレーしただけでは除去出来ません。

 

「ファブリーズやリセッシュを使い続けていると変なにおいがする」と言われるのは、色々な物質が合わさって発するにおいのためです。こうなると物理的方法で消臭するしかありません。

 

 

強い時ほどやらなくなったし、ベタついちゃう
人の心理として強いにおいを取るために多くスプレーします。私も焼き肉屋さんで着ていたコートやスーツにたっぷりしてました。たくさんかけた分だけにおいは感じなくても、薬剤とにおい物質はそこに残った状態です。このことをイメージ出来てからは、においが強い時ほどやらなくなりました。このような時は物理的に取るようになりました。

 

 

次第にベタつく
スプレーすればにおいは消えますが、皮脂や角質など体から出たものはソコに残ります。薬剤やにおい物質などと混ざり合ってベタつく状態になってしまうことがあります。こうなったら洗うか、何回も拭くしかありません。しかしにおい物質は、拭いても取れない時が多くあります。例えば冷蔵庫のにおいが拭いても取れないのと同じです。

 

 

消臭も除菌もソコだけです。99%除菌、99.9%除菌、ウィルスの予防にはならない

布団でもソファーでもシュッシュっとしただけで99%除菌、99.9%除菌といかにもほとんど「殺菌されましたよ」と思ってしまいます。これはあくまでもスプレーを吹き付けた所だけです。消臭出来る所も同じです。

 

30センチ範囲でも50センチ範囲でも、そこの表面の湿った部分だけ消臭や99%以上除菌が出来るというものです。ソファーでも全体を除菌するようなら、かなりの量を使わないと出来ません。色々な場所で使うと、あっという間に一本なんて無くなってしまいます。

 

スプレー回数が増えるほど抗菌力は高くなる!?「ファブるたび、布が菌に強くなる!」そりゃあそうでしょと言いたくなります。重ね塗りで吹きかけまくってれば菌を抑制出来るもの分かりますが、においの元はそこに残ったままですけどね。「当たり前のことを大きな声で言うことが大事」ということなのでしょうか。

 

勘違いしやすい抗菌とは、菌を寄せ付けない事ではなくて、ソコにある菌を増やさないことと定義されてますのでお間違いなく。

 

 

全て菌の種類に対してではない
私達は除菌出来ると聞くと、全ての菌の種類を殺菌出来ると思ってしまいます。しかし実際は主に大腸菌と黄色ブドウ球菌などの主要細菌に対してです。全ての菌類に対してではありません。もちろんウィルスに対しても同じです。

 

 

ウィルスの予防にはならない
除菌の定義と言うものがありますが、メーカーのHPを見ると定義以上の効果をもらたす除菌力があります。細菌の種類に対しても、ウィルスに対しても「ある一定の効果をもらたす」と記載されてます。これはあくまでも「各社調べ」によるもので、抗生物質などの薬とは違いますし、まして予防にはなりません。「菌を有効数減らせる」ということだけなのです。普通の消毒薬や殺菌剤などでも有効数を減らせるので、それに特化したものではありません。

 

 

日干しだけでも殺菌出来る
日陰だと効果は落ちますが、日干しで日光にあてれば殺菌出来ます。お昼前後の時間帯に1時間以上当てると、一般細菌を有効数(ゼロまでとは言えませんが、結構な減少数)の減少が確認出来ております。

 

 

第四級アンモニウム塩系
除菌成分で第四級アンモニウム塩系を使っている消臭スプレーだと革製品には使えません。変質させることがあるためです。

 

 

効率や手軽さを求めた私達が望んだものでしょう
私も以前ほどやらなくなったとはいえ、もちろんファブリーズ、リセッシュ、ハイジアは家にあります。数百円から千円チョットで、ここまでの除菌消臭が出来るのも他にはありません。思い込みで使うのではなく、使い方次第で非常に効果を望めるので使い過ぎには注意しましょう。

 

 

 

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